ヘアアイロンは高い方が髪にいいの?

「5,000円くらいのアイロンと3万円以上するアイロンって何が違うの?」
「高いヘアアイロンをすすめられたけど、本当に違いがあるの?」
お客様からよくいただく質問です。
毎日使うものだからこそ、少しでも髪に優しいものを選びたいと思いますよね。
実際、ヘアアイロンによるダメージを気にされる方はとても多いです。
ただ、ヘアアイロンの話になると温度ばかりに注目が集まりがちです。
もちろん温度設定は大切ですが、ヘアケアソムリエとしてお客様の髪を見ていると、実はそれ以外にも大切なポイントがあると感じています。
今回は、高価なヘアアイロンと安価なヘアアイロンの違いや、髪への負担を左右するプレート性能についてお話しします。
アイロンのダメージは温度だけではありません
「何度で使えば傷みにくいですか?」
という質問をいただくことがあります。
確かに温度設定は重要です。
ですが、同じ160℃で使用していても髪への負担が同じとは限りません。
その理由のひとつがプレート性能です。

ストレートアイロンは髪を挟んで毛先まで滑らせながら使用します。
そのため、プレートの滑りが悪いと髪の表面に余計な摩擦が発生します。
アイロンによるダメージというと熱によるものばかりが注目されますが、毎日使う方ほど摩擦による負担も無視できません。
摩擦はキューティクルを傷つける原因になる

髪の表面はキューティクルという薄い膜で守られています。
このキューティクルが整っているとツヤが出やすく、手触りも良くなります。
反対にキューティクルが傷つくと、
髪がパサつく
ツヤが出にくくなる
指通りが悪くなる
枝毛や切れ毛が増える
といった状態につながります。
アイロンを通した時に髪が引っかかる感覚がある場合は、摩擦による負担がかかっている可能性もあります。
高いアイロンは何が違うのか
お客様から
「高いアイロンって本当に違うんですか?」
と聞かれることがあります。
正直なところ、高いから必ず良いというわけではありません。
ただ、価格帯の高いモデルはプレートの加工や精度に力を入れているものが多くあります。
実際に美容師としてさまざまなアイロンを触っていると、髪を通した時の滑らかさに違いを感じることがあります。
同じ温度でもスムーズに通るアイロンの方が余計な摩擦を減らしやすく、結果として髪への負担も少なくなります。
また、プレートの温度が均一に保たれやすいものは、一度でスタイリングしやすいため何度も同じ場所を通す必要がありません。
そういった積み重ねが髪への負担の差につながります。
プレートの密着性も見逃せません
意外と見落とされがちなのがプレート同士の密着性です。
プレートに隙間があると髪を均一に挟むことができません。
すると、
「伸びないからもう一回」
「もう少し強く挟もう」
という使い方になりやすくなります。
その結果、必要以上に何度も熱を当てたり、髪を引っ張ったりしてしまいます。
一見地味な部分ですが、毎日使うものだからこそプレートの精度はとても大切です。
意外と多い「引っ張りすぎ」
サロンワークをしていて感じるのが、ご自宅で必要以上に髪を引っ張りながらアイロンをしている方が多いことです。
ストレートアイロンは熱によって髪の形を整える道具です。
力で髪を伸ばす道具ではありません。
それなのに、
「もっと真っすぐにしたい」
という気持ちから強く挟んだり、強く引っ張ったりしてしまう方が少なくありません。
しかし、その使い方は摩擦を増やし、キューティクルへの負担を大きくしてしまいます。
美容師がアイロンをする時に力を入れていない理由
美容室でアイロンをされている時を思い出してみてください。
意外と軽い力でスーッと通していることが多いと思います。
これは髪を力で伸ばしているのではなく、熱を利用して形を整えているからです。
適切な温度で使用すれば、必要以上に強い力を加えなくても十分に髪は整います。
むしろ力任せに引っ張る方が髪への負担は大きくなります。
アイロンは温度だけでなく、使い方も同じくらい大切です。
高いアイロンなら傷まないわけではありません
ここは誤解されやすいポイントです。
どれだけ高性能なアイロンでも、
濡れた髪に使う
高温で毎日使う
何度も往復させる
強く引っ張りながら使う
こうした使い方をすれば髪は傷みます。
高価なアイロンは髪を傷めない魔法の道具ではありません。
髪への負担を減らしやすくするための道具です。
アイロン選びを見直す価値がある方
もし、
毎日ストレートアイロンを使っている
白髪染めを続けている
髪のパサつきが気になる
40代以降で髪質が変わってきた
何年も同じアイロンを使っている
という方は、一度アイロンを見直してみる価値があります。
毎日使うものだからこそ、小さな違いが積み重なっていきます。
まとめ
ヘアアイロンによるダメージは温度だけで決まるわけではありません。
ストレートアイロンでは、プレートの滑りや密着性によって摩擦の大きさが変わり、それが髪への負担につながることがあります。
また、どれだけ良いアイロンを使っていても、強く引っ張ったり何度も同じ場所を通したりするとダメージは蓄積していきます。
髪をきれいに保つためには、アイロン選びだけでなく使い方も大切です。
毎日アイロンを使う方は、一度ご自身の使い方やアイロンの状態を見直してみてください。
また、アイロンによるダメージはプレート性能だけでなく温度設定も大きく関係しています。
温度によるダメージについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
桂川駅近くの美容室サックスヘアーでは、ヘアケアソムリエの視点から髪質やダメージレベルに合わせたホームケアのご提案も行っています。
髪のパサつきやダメージが気になる方は、お気軽にご相談ください。


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